南仏エクサンプロバンスの丘にあるセザンヌのアトリエを訪れた。木漏れ日が美しい林の中にあるアトリエは、北側に巨大な窓をつくり南側の窓は小さめにして、一日中フラットな光が入るように設計されている。彼の静物画に描かれた小瓶や果物がいろいろ並んでいて、100年以上前に彼が見た光を直接感じられたのは貴重な経験だった。アトリエをでてから彼が頻繁に通った近くの丘に登ってサント・ヴィクトワール山を見た。興味深かったのは、山は思っていたより遠くにあり、彼が中望遠レンズの視角で風景を見て絵を描いていたということだ。夜はセザンヌが好んで通ったカフェ「レ・ドゥ・ギャルソン」で食事をした。この国では生活行動や空間全体が高いレベルのアート感覚に支えられているように感じる。
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March 2021
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